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複数の個体を個別かつ同時に観察する場合、たくさんのシャーレを並べたり、マルチディッシュ(マルチプレート)を使いたくなります。しかし、こういった容器(あるいはウェル)に一個体ずつ入れて撮影を行なうと、どうしても死角が出てしまって、個体を見失うことが多くなります。

これでは、動画をもとに行動の観察ができなかったり、トラッキングができなくなったりします。困る。

そのようなときは、カメラと被写体の間にレンズを置くと良さそうです。とくに、シートレンズ(フレネルレンズ)がおすすめ。具体的には、マルチディッシュの上にシートレンズをおいておくだけ。これだけで死角が劇的に減ります。以下のような条件で撮影をしてみたので、比較してみましょう。

Aは、レンズシートなし。Bはマルチディッシュの上にレンズを置いたものです。

まずはAの場合。

これで死角だらけ…。使用できるのは真ん中の2つだけかもしれません。

一方、レンズを置いてみると。

まったく死角はありません。これなら、全ウェルで個体を見失うことはなさそうです。画像の歪みも少ないと思います。

24ウェルでもやってみました。まずは、A(レンズなし)の場合。

やはり、死角だらけ。まともに使えるのは、真ん中の4つくらいでしょうか。もったいない。

レンズを通して撮影すると。。。さすが!

ほぼ完璧。

フレネルレンズの影響で、少しだけ像が乱れますが、トラッキングしたいだけならまったく困りません。お試しあれ。

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プロフィール

高橋佑磨|准教授
千葉大学 大学院理学研究院 生物学研究部門
機能生態学研究室

千葉大学工学研究院附属 インテリジェント飛行センター


Yuma Takahashi
Associate Professor
Graduate School of Science, Chiba University

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