「見た目の多様性」と種の栄枯盛衰

生物には、見た目や行動、性格などのさまざまな側面に種内の多様性があります。このような多様性が集団の増殖率や安定性を高めたりすることは知られていました。しかし、各生物の繁栄や衰退に与える影響は十分にわかっていませんでした。私たちは、種内の色彩(体色や翅色)の多様性が種のグローバルなスケールでの分布範囲や絶滅リスクに与える影響を昆虫や脊椎動物を用いた種間比較法により検証しました。その結果、集団内での色彩多様性が種の分布範囲を拡大させたり、絶滅リスクを低めたりする可能性があることが明らかになりました。以上の成果が下の論文として発表されました。

Takahashi, Y. and S. Noriyuki (2019) Color polymorphism influences species’ range and extinction risk. Biology Letters (in press)

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